神は言った:
イスラム教の歴史において戦争がなかった国は、インドネシア、インド、中国など、今日世界のイスラム教徒のほとんどが居住している国である。このことは、イスラム教徒によって征服された国々にはキリスト教徒やヒンズー教徒などが今日まで存在している一方で、非イスラム教徒によって植民地化された国々にはイスラム教徒がほとんどいないことからも明らかである。これらは十字軍などのように、大量虐殺や改宗を強制する戦争であった。
ジュネーブ大学のエドゥアール・モンテ学長は講演の中でこう述べた:「イスラム教は急速に広まる宗教であり、いかなる組織化された中心部からの働きかけもなく、自力で広まっていく。なぜなら、ムスリムは皆、生まれながらにして宣教師であり、強い信仰心を持つムスリムであり、その信仰の強さが彼の心と精神を支配しているからである。これは他の宗教にはないイスラム教の特徴である。だからこそ、燃えるような信仰心を持つムスリムが、行く先々で、住む場所で、自分の宗教を説教し、接触するすべての異教徒に強い信仰の伝染を伝えているのを目にするのである。信仰に加えて、イスラームは社会的、経済的状況に適応し、この強力な宗教が必要とする環境に適応し、環境を適応させる驚くべき能力を持っている」[167]。園』は、卓越した文学と雄弁な知恵の集大成である。スライマン・ビン・サレー・アル・カラシ